【写真・画像】トヨタ、WRC製造者部門で5連覇達成 ランチアに次ぐ史上2位・通算9度目の栄冠 「ラリー・ジャパン」前に早くも年間王者決める 1枚目
【映像】名手にまさか!不運な脱輪→衝突で珍しく怒り爆発
この記事の写真をみる(4枚)

WRC世界ラリー選手権】第12戦 セントラル・ヨーロピアン・ラリー 

【映像】名手にまさか!不運な脱輪→衝突で珍しく怒り爆発

 世界ラリー選手権の第12戦が日本時間19日まで4日間に渡って開催。今大会前の時点でポイントリーダーのWRC通算8回王者セバスチャン・オジエが、競技3日目に激しいクラッシュをしてデイリタイアとなり、大会は思いもよらない展開となった。

 今季、パートタイム参戦ながら元王者の風格と実力をみせてここまで5勝していたオジエは、今大会も好調で、競技初日デイ1を1位、デイ2も首位を守った。迎えたデイ3はドイツで1本、チェコで2本の計3ステージを各2本ずつ走る。しかし朝から2つ目のステージSS10は、コース幅が狭く路面の荒れた舗装路で、若干ウェットコンディションで水たまりも見えた。

 オジエも慎重に攻めていたが、ゆるやかな右コーナーで左リアがコースからはみ出し、その瞬間にオジエの乗ったGRヤリスはボディが傾いて左側へ脱輪。沿道に生えていた樹木に正面から激突。停車したマシンを外から見ると、半身が路肩に落ち、左側のタイヤが外れてマシン前方に転がっている。さらに直後に普段は冷静な大ベテランのオジエが車内で絶叫し、怒りを爆発させている珍しい姿まで見られた。

 実況の布施宏倖氏は原因について、濡れた路面に加えて落ち葉がかなり落ちていて滑りやすさが増していたことを伝えている。その後オジエはインタビューで、「左前輪にパンクがあり、センサーがうまく動かなかった。このコーナーでそれに気づいたが、溝にハマってしまった。自分にできることはなかった」と語りデイリタイア。最終日は3ステージで優勝し、“スーパーサンデー”も堂々トップと意地を見せたが、ロバンペラと同点の234ポイントでランキング2位に後退する痛いラリーとなった。

 稀代の名手が足元をすくわれたシーンを目撃した視聴者からは、「怒ってはるで」「曲がらなかったね」「オジエでもこんなことあるんだな」などのコメントが寄せられている。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(4枚)