集英社マンガアートヘリテージが11月12日から25日まで、大丸京都店で出展する。
2021年にスタートした集英社マンガアートヘリテージは、マンガを次世代に継承するアートとして位置づけ、これまでニューヨークやロサンゼルスなどの海外アートフェアに参加。日本国内のアートフェアは今回が初参加となる。
11月に京都で開催される「ACK(Art Collaboration Kyoto) 2025」への出展に合わせ、大丸京都店1階案内所前の特設スペースで作品を展開。『ONE PIECE』『BLEACH』『ベルサイユのばら』『マジンガーZ』など、これまで発表してきた様々な作品と新作を展示販売する。
各作品は製作方法にこだわっており、『ONE PIECE』では京都・便利堂コロタイプ工房でプリントされた「ONE PIECE / The Scroll 壱」(2024)の巻子を展示。手漉きの越前和紙に50版を用いてプリントした、豊かな青が美しい作品となっており、同作は現在「Art of Manga」展(デ・ヤング美術館・サンフランシスコ)でも公開されている。
『BLEACH』は現在では貴重になった活版平台印刷機で表現し、触れると凹凸が感じられる、活版印刷機でしか実現しえない触覚的な表面。モノクロームの物語表現として進化したマンガの本文ページを、ヨーロッパ最古の製紙工場で生産されるコットン100%の用紙に定着させている。
『ベルサイユのばら』は「ベルサイユのばら / 青のオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」などのカラープリント作品を展示。アーカイバル・インクジェット・プリント。大きなサイズで楽しめるA1サイズのプリントと、原画原寸のA2サイズのセット販売となる。
『マジンガーZ』展示はACK2025(2025年11月14日〜16日)と連動。活字が埋め込まれた金属活版でプリントされた作品を、大丸京都店で展示販売する。また同作の大判カラープリント作品も並び、永井豪とダイナミックプロダクションの協力により、これら作品は輪島市に寄贈された。寄贈のため輪島市を訪問した際の様子は、動画とともに集英社マンガアートヘリテージサイトにて公開されている。
また今回はじめて発表となる、岡崎京子プリント作品と、伊藤若冲「花奔図」作品の一部も展示販売。展示作品約24点、ストック作品約14点の予定となり、11月25日(火)までの開催となる。
久保帯人「BLEACH / THE STAND ABLAZE」(2023・ed.20)
久保帯人「BLEACH / Returns」(2023・ed.20)
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