中盤は多士済々で選択肢が豊富

代表復帰した長谷川唯(右)と清水梨紗(左)。(C)Getty Images
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 中盤で何よりも心強いのが、直近2回の代表活動をコンディション不良で辞退していたキャプテン長谷川唯マンチェスター・シティ)のカムバック。彼女がインサイドハーフの核となるのは確実で、不在時に課題だった中盤の構成力は大きく質が上がるはずだ。その相棒はニールセン体制で存在感を高める松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)、アンカーは経験値的には長野風花(リヴァプール)がレギュラー格だろう。

 ただ、アンカーとインサイドハーフで機能する宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)、一発のミドルシュートで試合を一変させられる谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)、そして長谷川との連携が最も良い籾木結花(エヴァートン)と中盤は多士済々で、指揮官がどんなトライアングルを組んでくるかは興味深い。20歳の小山史乃観(ノースカロライナ・カレッジ)もニールセン体制で初招集だが、「ずっと見てみたい選手だった。クラブでの素晴らしいプレーを代表でも出せれば、ワールドクラスのMFがチームに増えることになる」と指揮官は小さくない期待を寄せる。

 3トップは、右から浜野まいか(チェルシー)、田中美南(ユタ・ロイヤルズ)、藤野あおば(マンチェスター・シティ)というトリオがニールセン体制のいわば鉄板。清家貴子(ブライトン)と植木理子(ウェストハム)に加え、マルチの籾木、遠藤、高橋、そして松窪などが前線に層の厚みをもたらすことになるだろう。

 ちなみに、ニールセン監督は「結果を求めるためには、違うオプションの準備が必要。2トップや3バック、5バックなどの形も、試合展開によって選択できるようにしていきたい。アジアカップで起こりうるシチュエーションに対してしっかり準備したい」とコメント。従来通りに4-3-3を基本形としながらも、試合展開によっては異なるシステムを用いる局面もありそうだ。

ABEMA/なでしこジャパン)
 

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