政治思想については、「今のように保守を強調するタイプではなく、あらゆる社会や経済の問題を勉強していた。保守的な政策を作ったのは、森喜朗元総理に気に入られて、当時の森派(のちの安倍派)に入り、安倍氏のポリシーに引きつけられたからだろう。それを貫くのが高市氏の魅力ではないか」とした。
その能力については「政経塾では代々、アメリカの下院議員のスタッフ研修がある。知人から現地の評判を聞くと、『早苗はコミュニケーション能力がある』。仲良くなり、食事して、ネットワークを作る。これは政治家として絶対必要だ。『勉強熱心だ』というのは、最近になって聞いた」と話す。
高市氏と県境を挟んで隣の選挙区で、旧安倍派に所属していた元衆議院議員の長尾敬氏は、「私は旧民主党で初当選したが、ジャーナリスト・櫻井よしこ氏の勉強会で親しくなった」とのエピソードを語る。「心配を込めて、“ワーカホリック”だ。一方でキュートな面もあり、深刻な話をしているのに、『しょうゆバターのお菓子を食べてごらん』と、女の子っぽい話をしてくるギャップがいい」と評する。
長尾氏は、「2021年の総裁選を前に、安倍氏と車に同乗していたら、『長尾さん、高市くんで行くから』と言われた。当初は自民党内にも、そうした空気感はなかった。1回目は出られるかも分からなかったが、事務局に入った」と明かす。
■周囲の評価は「ワーカホリック」
