■高市総理、高市内閣は何を目指すのか 月末にはトランプ氏も来日

高市早苗氏の横顔
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 長尾氏は「政治家の発信力の弱さは、高市氏も含めて反省しないといけない」と指摘し、「高市氏には保守のイメージがあるが、言っていることは経済成長だ。それが“片山さつき財務大臣”という破壊力抜群の人事に現れている。財務省は今、戦々恐々としている」と話す。

 加えて、城内実氏が就任した経済再生担当大臣にも注目する。「来年度の予算方針の原案を作る大臣だ。財務大臣と経済再生大臣は、どちらかが緊縮財政派だが、今回どちらも財政出動派が取った。ここ10年間の財務省との戦いで、すごくアドバンテージがある。永田町や霞ヶ関で働く僕らからすると、『よくやったな』と思う」。

 また、秘書官などの人事についても、「飯田祐二秘書官は、安倍氏に薫陶を受けた今井尚哉氏から紹介された経産官僚だ。これまで北村滋氏(元国家安全保障局長)がやっていたサイバーテロなどの分野は、専門家の露木康浩官房副長官(前警察庁長官)になる」と解説した。

 松沢氏は「経済だけでなく、経済安全保障も掲げている。日本の国益を守るために、どういう産業を伸ばすべきか。あるいは中国の経済侵略に対して、何を守っていけばいいか。情報セキュリティーの問題も含めて、最近の高市氏は強調し始めている」と説明。これに長尾氏は「総務大臣時代の10数年前から、サイバーセキュリティーの重要性は語っていた」と返した。

■「シンゾーの弟子」はどう伝わる?
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