反対にメリットとしては、「時代の変化の中で、議論に欠けるコストをどの程度節約するか。新陳代謝されないと、声だけが大きい“ゾンビ政党”も残る。定数削減により、決定すべきことを決定できない議論をスリム化できる。調整のコストを考えると、スピーディーに決定できるのはメリットだ」とする。「衆参の役割分担も考えられる。参議院が反対しても、だいたいは衆議院で決まる。であれば、衆議院は小選挙区を多めに、参議院は比例を多くして、専門家が発言できるよう構成を変える、といった議論もありうる」。

 日本維新の会の金村氏は「日本の改革のために、利害関係者が変わるため、痛みを伴う、これは精神論だが、やらなかったときに、政治家はどういう信頼を保つのか。国民そっちのけで政治改革をし続けたため、“失われた10年”が“失われた30年”に伸びた」と指摘する。

 加えて、「議員定数を削減する上で、一番のポイントは制度設計だ。我々は選挙制度改革も提案しているが、これはセットで議論すべき。『定数削減するが、制度も社会に追いついていない』と提案しており、そこを切り分けるのは難しい」と話した。
(『ABEMA Prime』より)
 

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