■「円安を問題視していない。一番の優先課題は関税だ」

日米間の課題
拡大する

 高市氏の政策により、円安に振れるのではとの懸念もあるが、「トランプ氏は円安を問題視していない。かつては問題だと言っていたが、いま一番の優先課題は関税だ。日本との関係においては、円安にフォーカスしていないのが実情だろう」と推測する。

 また、トランプ氏が重視する関税については、「日本だけでなく他国にとっても、カードはトランプ氏の手の中にある。日本はその手札から、いいカードを引けている。これまで日本政府が、しっかりトランプ政権と向き合ってきた成果であり、実践主義的なアプローチがうまく行っている証拠だ。総理が誰であれ、ホワイトハウスと良い関係を維持することは、日米関係にプラスになるだろう」とした。

 ボーリング氏によると、「日本は重要な通商パートナーだ。トランプ大統領は、日本を標的にしたわけではない」としつつ、「トランプ氏は関税をかける戦略を好む。他国にも関税面で要求していて、インドやブラジル、ヨーロッパの多くの国も同様だ。日本に嫌がらせしたいのではない」と考察する。「トランプ氏は、相撲も日本文化も好きだ。日本を嫌ってはいない」。

(『ABEMA Prime』より)

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