FCY(フルコースイエロー)を予測した各チームが一斉にピットインし、ピットレーンは一時混乱状態に。結果的にレースを動かすことになった“光景”が注目を集めた。
3時間レースとして行われたスーパーGT第7戦決勝。レースは59周目、GT300クラス TOMEI SPORTS(#360 RUNUP RIVAUX GT-R)の右リアタイヤが突然バーストし、マシンはピット出口付近にストップした。
この動きを察知したトップのTGR TEAM KeePer CERUMO(#38 GR Supra)が即座にピットイン。続いてModulo Nakajima Racing(#64 CIVIC TYPE R-GT)、NISMO NDDP(#3 Niterra MOTUL Z)など、各車が立て続けにピットへと向かった。
解説の脇阪寿一氏は「みんなワーっと入ったのは、ピットレーンのところに車が止まってたでしょ?あれでFCYとかセーフティカーになるかもと思って。作戦もあるけど、(停止車両が)それを誘発した」と振り返った。
しかし、即座にFCYは出されることはなく、その2周後の61周目についに発令。結果、58周目に集団よりも1周早くピットインを済ませていたARTA(#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)の佐藤蓮がアンダーカットに成功し、順位を2つ上げた。
番組ゲストとして登場した佐藤は「1回目のピットをかなり遅らせたので、2回目の給油が少なくて済む」と振り返り、作戦通りのタイミングでピットに入れたことの重要性を語った。この“FCY読み”による一斉ピットの混乱が、残り1時間のレース展開を大きく動かす要因となった。(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)
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