「僕は野球選手になるんだ」に「甘くねーよ」
山口「野球選手の時は『パパかっこいいね』と言われたけど、飲食店で働く僕の姿は見れないから(子どもに)『毎日遅くに帰ってきて遊んでんの?』と言われる」
━━引退して、お子さんからの眼差しは変わりましたか?
山口「変わりましたね。やっぱり野球選手はすごかったなって。以前は子どもたちの友達も『え? 野球選手なの?』と。それで子どもも鼻が高かった。野球選手のすごさを辞めてから実感しています」
━━お子さんからどう思われたいですか?
山口「『パパみたいになりたい』と言われるように頑張っています。1軍で活躍するからこそ『野球選手のパパかっこいい』と思われる。今は経営者としてまだ2軍以下ですが、名の売れた会社を作れば子どもたちも『あの有名な会社はお父さんの会社なんだ』と。そうなるのが僕の目標なので」
━━仕事に充てている時間はどれくらいですか?
山口「ほぼ毎日、12時間以上だと思います。逆に今は妻や子どもとなかなか遊べていないです」
━━そこに葛藤はありますか?
山口「めっちゃあります。『でも頑張らないとあなたたちの欲しい物も買ってあげれないんだよ』と」
━━お子さんは何か習い事をされていますか?
山口「息子は野球、長女は体操をやっています。長女は『体操選手になりたい』などと言いますが『なめんなよ』と。息子も『僕は野球選手になるんだ』と言うから『甘くねーよ』と伝えています。でもそんなふうに僕が言うから『パパとは野球しない』と言われる」
「飲食は甘くない」と自分が家族から言われたように、子どもにスポーツ選手の過酷さを伝える山口。しかしその表情はどこか嬉しそうだ。
開店から5時間、立ちっぱなしで接客を続ける山口だが、実はこの店以外にも六本木に会員制のバーをオープンしたばかり。さらに、今年7月、ラスベガスに飲食店をオープン。そして今年中に、うどん店とバーを出店することをメディアで初めて明かした。
年商はラスベガスを含めて3〜4億円ほどにもっていきたい、という。
山口「もちろん店舗も増やしていきますし、ビジネスを拡大していくんですけども、やっぱり飲食店で上場したい。アスリートのセカンドキャリアって全然夢がないと思っていて。それを上場することで、『野球しかやってこなくても、これだけできるんだよ』という姿を見せたい」
(『ABEMA NEWS』より)

