WRC・世界ラリー選手権の第13戦『ラリージャパン』が、11月6日から愛知県と岐阜県を舞台に開催。日本人で唯一トップカテゴリーに参戦する勝田貴元は、凱旋ラリーで33年ぶりとなる日本人ドライバー優勝の期待がかかる。
【映像】海外でも「日本航空」と話題の大ジャンプ(実際の様子)
そんな勝田がABEMAの取材に応じ、WRC公式Xなどでも大きな反響を呼んだ“大ジャンプ”、通称「ジャパン・エアライン(日本航空)」の舞台裏を明かした。超一流ドライバーが競うWRCでも屈指のジャンプの裏には、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンとの良い意味で「ヤバい」後押しがあったという。
勝田によると、ジャンプの手前に長い直線では、他のコ・ドライバーは「『あまり高く飛ばないで』とか『ジャンプはあまり行きたくない』という人が多い」という。しかし、ジョンストンは「全開で行く?と聞いたら、行こうぜ!みたいな。全開だ!!」と即座に回答。勝田は「逆なんですよね普通と」と驚きをもって振り返り、「みんなジョンストンはヤバいって言ってます」とジャンプの舞台裏を明かした。
アイルランド出身のジョンストン自身も、「ジャンプをするのはいつも楽しいし、ファンに良いところを見せられる」とコメント。さらに「空を飛ぶ感覚とギアを上げる感覚は特別でワクワクするし毎回笑顔になるんだ」と、心境を語る。
勝田・ジョンストン組は、今季スウェーデンとフィンランドで自己最高位タイの2位を獲得。ラリー・ジャパンでは2022年に3位表彰台を獲得しているが、初優勝に向け、ジョンストンは「もちろん優勝は目標だし着実に近づいているよ。僕たちはもっと経験を積んで将来、今よりもさらに強くなれると確信している」と自信を覗かせた。勝田も「同じ方向に向いてやっているからうまく噛み合っている。あとは自分が優勝を少しでも早く掴み取れるように」と述べ、「自分にできる最大限の仕事と、できる限りの準備をしていく」と、悲願達成へ向け決意を語った。
地元で、33年ぶりの日本人優勝という快挙に期待が高まる今大会は6日午前にシェイクダウンが行われ、いよいよ幕を開ける。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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