男女の“経済力格差”はどう埋める?

男女の“経済力格差”はどう埋める?
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 さまざまな決断をする上では経済力も必要となるが、日本では環境整備はされてきたものの就業の状況(非正規が女性に多い)などから、まだ経済力に格差が生じている。こうした現状をSHELLYは「大きな問題」だと語る。

「例えば離婚するかどうかの大きな決断も経済力に直結している。1人で子どもたちを養えるほどの経済力がないから、仕方なく健全でない関係性を続けるしかないと思っている方もたくさんいて、若い子たちには経済力をつけることは大事だと伝えたいし、大人世代の女性たちを守るシステムを社会的にも作ってほしいと思う」

「また、収入の格差について『それは会社の中の立場や年数だ』と言う方がいるが、“ガラスの天井”と言われるようなトップになれない環境でチャンスが与えられていないところもたくさんあると思う。蓋を全部開けて問題点をしっかり見つめていかないと、この差はなかなか縮まらないと思う」

 では経済力格差を埋めるためには、どのような過程が必要だろうか。SHELLYは以下のように見解を示す。

「海外で例えば『白人にばかりチャンスが与えられる環境が多い』ことに気づき、そうでない環境を作るとき、1世代目には問題があるかもしれないがその次からはトップに女性がいることに慣れて、(女性が)トップにいる状況がどんどんとできあがってくる。すると自然と力のある人が上に上がるシステムができるため、まず一度、土台を作らなければならないが足踏みしてしまっていると感じる」

(『わたしとニュース』より)

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