これに対し、犬山氏は「私の子どもが今8歳だが、保育園に入れた時は、認可保育園に落ちてしまい認証保育園だったのでお金がかかった。忙しすぎて、ベビーシッターさんにも頼らざるを得ない時も。だから『働く意味あんのかな』は気持ちがわかる。自分が外で働いたお金と出ていくお金があまり変わらないという。『何のために?』というのは、私だけでなく周りも結構言っていて、未来のために今踏ん張るしかないみたいな……。むしろ赤字になる月もあるという。最近は東京都でベビーシッターさんの補助が出るようになったが、私はそうではなかったので、この気持ちはめっちゃわかるし、これを聞くと(次の世代は)『子ども産むのどうしよう』と思ってしまうだろうな」と率直に語った。
投稿の最後に「東京に戻りたい…」と綴ったぷちとまとさん。実は、今年の春に都内から横浜に引っ越したという。当時、東京に住んでいた時は保育料が0円だったため、働いていても全く罪悪感がなかったそうだ。しかし、今はワーママとして働く中で月額12万円近くもの保育料がかかってしまうため、「何が正解なのかわからなくなります」として、取材に対し、「例えば、30万円稼いで子どもに使えていたのが、18万円に減ってしまう。たったこれだけの金額のために長時間預ける必要があるのか葛藤してしまうことが多くなりました」(ぷちとまとさん)
ぷちとまとさんの意見に犬山氏も共感。「社会と繋がっているっていう感覚がないと……。私も産後復帰した時に、大人と喋って仕事をする時に、必要としてもらえる喜びみたいなものを感じた。それまでは、鬱々とした気持ちもなきにしもあらずだった。社会との繋がりも大事だと思いつつも、働いたら働いたで罪悪感が脳裏に浮かぶ」と語った。
「『3歳児神話』など、3歳まではお母さんが子どもを抱っこして近くにいなければいけないという。それはエビデンス的に否定されているけれども、でも世間にはそういう目があるからさらに月12万円も出ていくとなったら、その罪悪感だったり虚無感みたいなものはすごいと思う」(犬山氏)
このぷちとまとさんの投稿にはさまざまな反響が出ている。「多摩川沿いに住んでいるので東京を見てはため息ついてます」「『東京だけ』とか『隣の市独自』とかいらない」「子どもの支援一律にしてほしい」(SNSの声)
犬山氏は「子どもの支援は全国的に一律であってほしいという願いはかなりある。親の収入が楽になるかどうかがフォーカスされがちだが、子どもの権利の話だと思っていて、子どもが医療に無償でアクセスできると、それは子どもの健康につながることだし、教育面でも同じことが言える。その辺りも平等になってくると、それがその先の格差是正にもつながる話だと思う。本当にそこはケチるところではない」と自身の考えを述べた。
(『わたしとニュース』より)
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