【WRC 世界ラリー選手権】第13戦 ラリージャパン(11月7日/デイ2)
WRC(世界ラリー選手権)第13戦『ラリージャパン』が愛知・岐阜を舞台に開催されている中、大会2日目に行われたSS3で、トヨタのカッレ・ロバンペラがまさかのアクシデントに見舞われた。
WRC史上最年少チャンピオンの“神童”ロバンペラは、今季限りでWRCのフル参戦から退き、来季スーパーフォーミュラへの転向を表明。“最後の”ラリージャパンでの起きた波乱は、大きな衝撃を与えている。
ロバンペラはSS2終了時点まで総合5位につけていたものの、このSS3で致命的なタイムロスを喫した。インシデントが発生したのは、民家を抜けて林道へと入っていくコース幅の狭いセクションだった。全体的に道幅が狭く難しい箇所で、緩やかな右コーナーを通過する際、マシンがややアウト側に膨らみ、左リアをガードレールへヒットした。幸いにもコースオフは免れたものの、足回りにダメージを負い、ロバンペラはその後に車を停めて自ら修理を試みる様子も見られた。これによりSS3終了時点で総合19位へと大きく後退。続くSS4もダメージの影響からステージ23位と苦戦を強いられ、チャンピオンを争う上でも非常に痛いアクシデントとなった。
ロバンペラは自身のXで「かなり高速の狭い場所で、速く入りすぎてワイドに膨らんでしまった。ノートが間違っていたのかもしれないが、確認する必要がある。車を修理して続けられることを願っている」と記した。
トヨタのチーム公式Xも「カッレはSS3でワイドに膨らんだ後、左リアにダメージを負い、2分21秒を失う」とその様子を伝え、WRCの公式Xでも取り上げられるなど、多くの反響を集めている。ロバンペラは7日午後のSS5を終えて総合19位、SS6はステージ6位と走行自体は継続している。この後、どのように巻き返しを図るのか、注目が集まる。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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