話し方トレーニングを受講した人の声
その中でも、特に“ナメられたくない”という動機で通う女性の受講者たちが増えているという。実際に、話し方トレーニングを受講した磯田しおりさん(32)に話を聞いた。
かつてメーカーの営業職として働いていた頃、“女性だから”という理由で数々の理不尽な対応に遭遇したという。
「『小娘が来たぞ』という感じで高圧的に値段交渉、むちゃくちゃな値段を言ってこられたり、『昔の女性営業はこうやって売上を上げた』みたいな話をされて、今だと本当に時代にそぐわないような話をされた」(磯田しおりさん、以下同)
なぜ、こうした扱いを受けてしまうのか。悔しい気持ちをこらえて、自分にも改善すべきところがあることに気づいた、と話す。
「私自身の自信のなさや苦手意識から、しゃべり方がおどおどしていた。話すことの苦手意識をなくしたいなと思いながらも、なかなかそういう場もない中でkaekaの存在を知った」
kaekaで指導されたのは、実践的な「話し方」だったという。
「トレーニング中では間の取り方だったり、説得力のある話し方だったりにフォーカスして練習する。説得力を持たせて話せるのが、組み立て方や声のトーンを意識して話せるようになった」
その成果は、仕事の中でも表れ始めたそうだ。
「電話で5分・10分話しただけで『安心してよくわかりました』と話を終えられることもある。話し方ひとつとってもいい効果がある」
トレーニングを重ねるうちに、“ナメられたくない”と思っていた自分が、いつの間にか“信頼される人”に変わっていたという。
「今の私しか知らない人からすると『堂々としている人』、昔の私も知っている人からすると『変わったね』と言ってもらうことが多かった。昔の(トレーニング風景の)動画を見ると、だいぶ変わったなと自覚を持っている」
千葉氏が挙げる「女性だからこそ気をつけたいポイント」
