【WRC 世界ラリー選手権】第13戦 ラリージャパン(11月7日/デイ2)
11月6日から9日まで、WRC(世界ラリー選手権)第13戦が日本で開催されている。競技2日目には、チャンピオン争い中のカッレ・ロバンペラがアクシデントに見舞われたが、路上で自らマシンを修復してステージに復帰する姿が見られた。
前戦でトヨタが製造者部門5連覇を決めたことで、注目されるドライバーズチャンピオン争いだが、今大会開始時点のトップ3は、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラとトヨタ勢が占めている。しかし、SS3では、名手ロバンペラがガードレースにマシンの左リアタイヤをぶつけてしまった。それほど大きなダメージを負ったようには見えなかったが、足まわりに大きなダメージを負う。
しかし、ここでデイリタイアせず、ロバンペラはSS3終了後のロードセクションで道路脇のスペースにマシンを停めると、地べたに座り込み、自らの手でリペア(修復)を試みた。リペアシーンを見ると、内部のパーツが曲がっており、やはりダメージは大きかったようだ。足まわりのアーム部分も断裂しており、工具のラチェットをアーム代わりに当てがうように使用し、タイラップのようなもので固定しているようにも見える。
緊急リペア作業ではあったが、次のSS4を走り切ったロバンペラのGRヤリスは、豊田スタジアムのミッドデイサービスまでなんとか戻ることができた。タイムは大幅にロスしたが、絶対にリタイアしないという決断には覚悟が感じられる。このアクシデントでデイ2終了時点でトッ総合17位とトップのオジエから6分以上離れてしまったが、デイ3以降の挽回に期待したい。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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