■DV夫から逃げる選択をした当事者
「逃げることが人生で一番大変だった」と話すのは、あおいさん(40代)。過去に元夫からDV被害を受けていた。「交際してるときは全く分かんなくて、入籍したすぐ後から様子がおかしくて無視をされる、暴言・暴力もあるし、『子供を取るぞ』という脅しを日常的に行う人だった」。
子どもへの虐待、彼女の家族にまで暴力を振るうなどエスカレート。限界を感じ、遂に逃げることを決意した。「相手が仕事に行っているうちに、親戚が迎えに来てくれて本当に必要最低限で(他は)家に置いたまま離れた場所に逃げようということになった」と振り返る。
しかし、「事情を知らない身内から情報がバレて追いつかれた。無理矢理連れ戻されて、絶望に近く、もう諦めなきゃいけないのかなと思った」。自宅に戻った後も、DVはさらに激化したという。
その後は、再び相手が出勤中に子どもと逃走。児童相談所に駆け込み、保護を受けている。今も場所が特定される心配はあるものの、「はっきりとわかっていないと思う」と語った。
■精神的に追い詰める毒親から逃げる当事者
