■「全てを捨てて逃げるぐらいの覚悟をしないと難しい」
支援団体「ラフェリーチェ」代表の穂志乃愛莉氏は、DV夫については「職場や学校を変えずに通ってしまうと、やはり相手に追跡される恐れが高い」といい、「日本においては家庭内で離婚成立前だったら、明らかな暴力ではなく、『覗いている』とかだと、警察は捕まえることができないと思う」。
相手から追跡を受けないためには、「本当に全てを捨てて逃げるぐらいの覚悟をしないと、なかなか難しい現状がある」と述べた。
毒親の場合は、「最終的には介護で呼ばれてしまったり、相続で呼ばれてしまうことで、夫婦が別れるよりもうまくはいかない。どこかで繋がってってしまうのがあるというのが親子の難しさだ」。
また、「行政での支援がないことから、金銭的に苦しい方は確かに多い。だが、私たちのような支援施設の証明書を出すことで住所非開示を取ることができる。あとは寄り添いながら、『今離れてるから安心だよ』と、第三者から声をかけてもらうなどのメンタル面の支援が非常に大事だと感じている」と続けた。
弁護士の南和行氏は、「やっぱり逃げ出す局面になるのは、もうピークが来ちゃったわけだ。あまり意味がないかもしれないが、分籍という手続きは、戸籍を分けるだけ。でも、親の子分みたいな形の書類じゃなくなっただけで少し楽になる人もいるし、離婚が成立した途端に、今まで怖いと思っていたことが、言い返せる気になった人もやっぱりいる」との見方を示した。
(『ABEMA Prime』より)
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