【写真・画像】雨のラリージャパンで180キロ! 32歳日本人、“魂のアタック”に「鳥肌が…」 悲願ならずもファンのため「最後まで走りたい」感動呼ぶ 1枚目
【映像】魂のアタックで180キロ到達!感動呼んだ激走シーン
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WRC 世界ラリー選手権】第13戦 ラリージャパン(11月9日/デイ4)

【映像】魂のアタックで180キロ到達!感動呼んだ激走シーン

 6日から開催されているWRC・世界ラリー選手権『ラリージャパン』が9日が最終日。前日3位を走りながらデイリタイアとなった日本人ドライバーの勝田貴元(32)が、地元愛知で渾身の走りを見せ、沸かせた。

 最終日デイ4は、SS15「額田」、SS16「三河湖」、SS17「岡崎」の3ステージを走行した後、順番を変えて、SS18「岡崎」、SS19「額田」、そして最終のパワーステージ「三河」でフィニッシュする。早朝の愛知は雨雲に覆われ、路面もウェットコンディション。出走順が早いドライバーにっては不利な状況となった。前日、マシンにダメージを負ってデイリタイアしてしまった勝田だったが、リタイア後のインタビューで、「沿道で待って応援してくれていたファンの方もいました。明日は最後までしっかりと走りたい」とファンの期待に応えることを誓う。そして、この日朝一番のSS16では3位タイムをマークして、復調をアピールした。

 迎えたSS16、1番手で出走する勝田はスタートから猛ダッシュ。雨に濡れた狭い農道を、ワイパーを動かしながら駆け抜けていく。途中のストレート区間では、画面下に表示された速度表示は、ウェットコンディションにもかかわらず180km/hを記録した。

 勝田の魂のアタックを見た実況の布施アナウンサーは、「昨日までの悔しさというのは、この走りにぶつけてきてると思います!」「この勝田の気持ちのこもった走り!」などと叫び、スタジオゲストのラリードライバー稲葉摩人氏も「鳥肌が…」と語っている。

 暫定ながら勝田は圧巻のベストタイムを刻んだ。前日の勝田の後退により総合トップ争いで一騎打ち状態となったセバスチャン・オジエとエルフィン・エバンスにより、タイムは塗り替えられてしまったものの、SS16で3位となった勝田。ファンのため、最終SSまで渾身の走りを続ける。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

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