そこで宮崎氏に真意を聞いた。「人生でほとんどの都道府県に行ったが、鳥取ともう1県は行ったことがなかった。JR鳥取駅は県庁のある駅だ。県庁のある駅はどの都道府県も、ちゃんと玄関口として活気があるもの。『鳥取県はどうかな』と思って行ってみたら、コンパクトな規模感という印象だった。地元の人に聞いても『ちょっとあんまり…』みたいなことを言っている。インフラ整備というもの自体が、地域の政治家の力を表すというのはあると思う」。

 鳥取県は石破前総理のおひざ元だ。しかも石破氏は初代地方創生担当大臣を務めた。総理時代にも「楽しい日本を実現するための政策の核心は、“地方創生 2.0”です」と、その信念を語っていた。

 しかし宮崎氏は、「国会議員の地元への利益誘導ではない。それを言ってしまうと、地方が元気になってこそ、日本全体の活力になる。地方の利益誘導してはいけないと言うなら、東京一極集中の是正はできない。やっぱり国策として地方創生の旗を振っているのも、そういうことだ。初代地方創生担当大臣から10年経っていて、おひざ元はどうなっていると思ったら、あんな状況だった。地方創生の観点でいうと、まだまだ改善の余地がある」と真意を明かした。

“鳥取ディスり”から前代未聞の展開に
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