ワールドシリーズ連覇を成し遂げたロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、激闘の裏側をABEMA「おはようロバーツ」の独自取材で明かした。
ロバーツ監督は、先発から中1日しか経っていない山本がブルペンで準備していた舞台裏について語った。延長18回までもつれたワールドシリーズ第3戦、試合時間はなんと6時間39分に及び、ドジャースはブルペン陣が底をつきかけていた。「リリーフが誰もいなくなっていた。山本は、必要なら投げられると言ってくれた」と監督は当時の状況を振り返る。監督が「本当にいけるのか?」と問うと、山本は「いけます」と即答。監督は「体を動かし、肩を作って、どう感じるか教えてくれ」と伝えたという。ピッチングコーチも「山本はいい感じだ」と言っていたものの、ロバーツ監督は、中1日だったため、「正直怖かった」と当時の心境を正直に告白している。しかし、試合は延長18回でフリーマンのサヨナラホームランにより決着したため、山本の登板機会はなかったが、延長19回があったら登板する予定であった。
また、ワールドシリーズ第7戦でも、山本は前の試合で100球近く投げていたにもかかわらず、リリーフで登板しチームの勝利に貢献した。監督はそんな山本について、「彼はプレーオフの前に『負けるという選択肢はない』と言っていた。日本選手は文化的にも、競争心やタフさが根付いているけど由伸のマインドは本当に強い」と、その闘志をたたえている。(ABEMA『おはようロバーツ』)