令和の就活事情とは…
インディードリクルートパートナーズ リサーチセンターの上席主任研究員・栗田貴祥氏は、近年の内定率の変化について以下のように語る。
「毎月、内定率の調査をとっているが、2017年卒の2月時点の内定率が当時でいうと2.3%だったものが、実は直近2026年卒の(今年)2月時点の内定率は39.3%で、約20倍の数値になっている。1人当たりが獲得している内定数自体は、直近では年々増えていて、多い子は6~10社以上の内定を獲得している学生もいるのが現状だ。内定辞退数も約2社辞退している平均値もあり、企業としては『内定を出したは良いが、本当に来てくれるかどうかが非常に心配』という声が増えてきているという話はよく耳にする」(栗田貴祥氏、以下同)
今の就活で企業が心配している「内定辞退」。連絡を受けるタイミングや企業規模によっては、採用活動をやり直せない痛手となる。さらに辞退する学生の中にはこんなケースも…。
「『内定コレクター』という、あまり行く気がないのに内定だけを集めていくようなことをしている学生がいるのだとしたら、あまり意味がないことだ」
また、最近の就活の中で企業側の動きに“特徴”があると説明する。
「内定辞退をする可能性を下げられるのではという思惑でもって、親御さんにも自社の理解をしていただいた上で、『一生懸命、お子さんを育てさせてもらうのでよろしくお願いします』と挨拶を入れておく意味合いで動いている企業が多いと思う」
「学生有利」の状況、識者はどう見る?
