■超長期ローンで物件を買うリスク
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、「首都圏以外は空室率が上がり続けている。人口減少により50年後に住む人がいなければ、家賃は下がるだろう」と予測する。「50年後の不動産市場が不明なのに、借金を負うのはリスキーだ。東京都内の2億円以上の物件なら、富裕層が買って価格が上がる可能性もある。だが、数千万円レベルしか買えない20代の庶民は、もうからない物件をつかまされるだけだ。50年間借金に困り、返した頃には二束三文になるため、不動産に詳しくなければやめた方がいい」。
デメリットとして「ローンという借金を負うと、その人の選択肢が狭まる」ことを挙げる。「20代で1億円の物件を購入すると、価格が30%下がっても、ローンは払い続けないといけない。シンガポールの友達から『うちに住んで一緒にビジネスしよう』と誘われても、月々ローンを払わないといけないため、東京で今まで通りの仕事をしなければならない。転職も難しい」。
持ち家に限らず、「20代は株を買うべきではない」とも忠告する。「自分に投資して、経験やスキル、資格を手にした方が、よりお金を稼げる。部屋や他人の会社に投資している暇があるなら、自分に投資すべきだ」。
リスクヘッジについては、「お金持ちが投資する物件は、事故になる確率がだいぶ低い。家賃を払えないで飛ぶ人は、高い物件を借りないからだ。ただ、20代でも買える物件には、貧乏人も住むため、『家賃を払わず逃げて、残った荷物を処分したら訴えられた』といった事態になる。庶民と富裕層では、手に入る情報も物件も違う。『貧乏人向けの情報』について話さないとダメだ」と話した。
自然災害の可能性もあるが、塩澤氏は「災害については、ハザードマップなどで情報公開されている。水害がない高台に家を買うなど、工夫をすれば避けられるリスクだ。基礎的なことは調べて買うことが重要だ」とした。また「変動金利は0.5%程度で貸している。延滞リスクはそれよりも低い」とも説明する。
■正しい知識と資産で判断
