■総合型選抜への賛否
実業家の岸谷蘭丸は、総合型選抜について「この年齢で、プレゼンや自己分析ができるのはいい機会だ。アメリカやヨーロッパの子たちが18歳以降に伸びて、日本人を抜いていくのは、自分のモチベーションや原体験を振り返ったかどうかがでかいと思っている。だから、個性や勉強じゃない強みを拾い上げられるのはすごくいいと思う」。
個別指導塾「CASTDICE」塾⾧の小林尚氏は、「自分の夢や目標をバシッと定めて、それに向けて活動できる子は強者だと思ってる。しかし、普通の高校生の多くは目標を見つけられない。そんなに興味もないのに、志望動機だけが尽くされて大学に行かされる。でも結局みんな就活に入って、大学のランクで就職が決まっていく世界だ。それを総合型選抜でラクして入れちゃう子がいると不平等感がある」。
そして、「何で測るかはどうでもよくて、平等感を18歳ぐらいの子供たちに提供できることが大事。その意味では一般入試をあくまでメインにしてほしい。点数で測りやすいものにした方がいいんじゃないかと思っている」との考えを述べた。
■「受験は人生の縮図で、自分と徹底的に向き合う時間」
