一体何が起こったのか。12,410人が駆けつけたNACK5スタジアム大宮のバックスタンドの観客に問題が発生していた。主審はスタンドに駆けつけて状況を把握し、大宮の医療スタッフが観客の治療に当たった。
原因は前述したバルセロスが蹴ったボールがスタンドに向かって飛んでいき、戦況を見つめていたサポーターに直撃していたことだった。
両チームの選手もスタンド付近に集まる。スタジアムからは大ブーイングが巻き起こる中、バルセロスはスタンドに向かって両手を合わせ、頭を下げた。大宮のGK加藤有輝はバルセロスに歩み寄り、背中をさすってフォローしていた。
スタンドに担架が持ち運ばれ、主審は大宮の豊川雄太と徳島の渡大生とコミュニケーションを取り、試合再開の準備を進めた。
この事象に対してSNS上ではファンが物議を醸した。「バルセロスの蹴ったボールが当たったのか」「故意じゃないのは全然理解できるけど、明らかに不必要な蹴り出しだったよね」「間違いなくカードの対象になるべき」「止まることは出来なくても蹴り飛ばす行為はシンプルに遅延行為でイエロー」「あれはいらないプレー」とノーカードの判定を不服とする意見、対して「わざとじゃないんだよ」「これでバルセロスにブーイングは違うだろ」「バルセロス謝ってたやん」「流石に可哀想過ぎるだろ」と選手を擁護する声もあがった。また「大きい怪我してなきゃいいけど」「大事に至りませんように」と当たってしまった観客を気遣うコメントなど様々な声が発生した。
試合再開時にはバルセロスに向けて大宮サポーターからブーイングが飛んだが、渡は右手を上げて謝罪の意を示し、大宮の選手たちはバルセロスに手を差し伸べた。
なお、勝点差「2」で激突した両者の対戦は、徳島が2-1で逆転勝利。この結果、徳島が4位に浮上し、大宮が5位に後退している。
(ABEMA de DAZN/J2リーグ)





