<大相撲十一月場所>◇福岡・福岡国際センター
23日、一年の締めくくりである十一月場所は関脇・安青錦(安治川)の自身初、そしてウクライナ出身力士としても初となる幕内最高優勝で熱戦の幕を閉じた。その後、多くのファンに見守られて優勝パレードが行われたが、開始直前に中継カメラが捉えた“ほっこり”珍事にファン注目。旗手を務めた人気力士の“初々しい”リアクションなどに「二人とも初めてだから」「いい絵面」「わからんの可愛い」などの反響が相次いだ。
会場の外にトヨタの高級車「センチュリー」がスタンバイし、大勢のファンが見守る中、ファンファーレが鳴り響くと主役の安青錦が姿を現した。旗手を務めるのは十一日目に安青錦に土をつけて今場所を9勝6敗で終え、技能賞を受賞した義ノ富士(伊勢ヶ濱)。その時だった。
関係者に促されるように義ノ富士が運転席側から、安青錦が助手席側からセンチュリーに乗り込んだが、ここで不慣れな若い主役二人にハプニングが発生。パレード用に後部座席よりも高く設置されている座席ではなく、普通の後部座席に乗り込んでしまったのだ。次の瞬間「違う違う、上上上」と指摘を受けると、慌てて上の座席移動した。
この際、安青錦は表情を一つ変えずに移動したが、義ノ富士は“しまった”顔の照れ笑いを浮かべた。その様子にファンからは「上上言われてて草野」「初々しいコンビ」「普通に座席に座ったw」「草野いい子そう」「どっちもかわいい」などツッコミが相次いだ。
気を取り直した義ノ富士は「安青錦関、優勝おめでとうございます!」と声を張り上げると、安青錦の右腕を上に上げて万歳三唱。見事に大役を果たした。
なお26日に行われる、日本相撲協会の番付編成会議と臨時理事会において、安青錦の大関昇進が正式に決定し、その後の昇進伝達式を経て、ウクライナ出身力士としては初の新大関が誕生する。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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