<大相撲十一月場所>福岡・福岡国際センター
23日、一年の締めくくりである十一月場所は関脇・安青錦(安治川)の自身初、そしてウクライナ出身力士としても初となる幕内最高優勝で熱戦の幕を閉じた。そんな中、今場所は個性派力士も躍動。体重70キロ台の“細マッチョ”な22歳のモデル体型力士が驚きの身体能力で館内を沸かせた。前方に一回転しながら土俵下に着地する驚異的な身体能力に「すごいことした」「すごい体勢」「回転力凄い」など驚きの声が上がる一幕があった。
注目の取組は十一日目、幕下五十枚目・山藤(出羽海)と幕下三十四枚目・富士の山(藤島)の一番。身長181.6センチ、体重72.7キロ。細身で知られる22歳の山藤は立ち合い、飛び上がるように左に動いて攻めていく。身長182.6センチ、体重138.3キロの屈強な富士の山が突いてきたが、山藤はいなして相手の体勢を崩すと、すかさず潜り込んでまわしを奪取。そこから足技を駆使して豪快な投げに出た。
決着がつく際、山藤は前方に一回転しながら土俵の下へと転がり、大迫力の結末に館内からは悲鳴のような歓声と拍手が沸き起こった。際どい決着、行司軍配は富士の山に上がったものの、富士の山の手が先についているのではないかと物言いがつくことに。協議の結果、先に手がついていることが確認され、軍配差し違えで山藤の勝ちとなった。
“二度見必至”な山藤の衝撃的決着にABEMAファンも興奮。「浮遊してる」「回転力が凄い」「すごい運動神経」「すごい体勢だ」と驚嘆の声が続々と寄せられた。
千秋楽からきょうで3日が経過した。ネットでは“相撲ロス”もささやかれているが、きょう26日に行われる日本相撲協会の番付編成会議と臨時理事会において、安青錦の大関昇進が正式に決定し、その後の昇進伝達式を経て、ウクライナ出身力士としては初の新大関が誕生する。2026年初場所は1月11日(日)より東京・両国国技館で開催される。2横綱と新大関の激突など、新年も楽しみは尽きない。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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