慶応大学に通う鈴木我信さんは、左目の視力がない。また右目も視力0.02という「弱視」だ。移動では白杖を使いながら歩くが、日常生活に欠かせないのがスマホだという。「スマホの拡大鏡を使って見ています。目の代わりに近いですね」。スーパーやコンビニで買い物をするにも、スマホで拡大しなければ、どんな商品なのか、値段はいくらなのかがわからない。
コンビニで「店内での写真・動画の撮影はご遠慮ください」とアナウンスが流れるようになった。また電車の中でも「今どの駅にいるんだろう」と、社内の路線図や電光掲示板をスマホで拡大しようとかざしたところ、無断撮影や盗撮と疑われることにもつながったという。そんな鈴木さんは、自身が弱視である体験を踏まえて情報を発信、さらにアプリの開発も手掛けるという。「ABEMA Prime」に出演した鈴木さんは、日々の苦労と今後目指すものを語った。
■ほとんど見えない「弱視」の世界
