■「女性総理の誕生はゴールではない」

高市政権1カ月「女性の存在」か「政策」か
拡大する

 初の女性総理誕生について、能條氏は次のように述べた。

「女性参政権から80年の中で、必要なステップではあると思うが、これがジェンダー平等という目線で見たときのゴールだとは全く思えない。高市総理はこれまで政治家として、ジェンダー平等の実現とは反するような活動をしてきた。選択的夫婦別姓に関しては反対を訴えることによって支持を広げてきたところもあるかと思う。女性総理という存在は分かりやすく、エンパワーメントされる人たちがいると思う。その気持ちは否定しないけれど、やはり政策を見ていかなきゃいけない」

 加えて「今の政治家は、本当に朝から晩までずっと働いて、家事や子育てなどは誰かにやってもらえるのが前提だ。地元に妻がいて、地元周りは妻がしてくれて、自分は国会にいるという生活をする人が基本になっている。そんな生活をしている人たちが行う政治が、本当に私たちの生活を反映したものになるのかというと、そうではない。本当はそういうやり方を変えていかなければならないが、今の女性議員の割合で、高市さん1人が女性総理になったからといって、そのあり方自体が変わるかというとまだまだだと思う」との見方を示した。

(『わたしとニュース』より)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(6枚)