■母は信者だったが「本当に被害者。恨みはない」
あおいさんは、事件の背景に山上被告への共感を抱きつつも、事件そのものには複雑な感情を持っている。「私の母親も熱心な信者。現在は脱会しているが、母も本当に被害者だったと思う。だから全然恨みもなく、すごくいい母だと思っている」と、長年の信仰で家族を顧みなかった母親を糾弾するのではなく、被害者として捉えていると述べた。その上で「山上さんの事件も悲しいというか、もっと他にやりようがあったのかなと思う」と、事件の発生を惜しむ気持ちを明らかにした。
あおいさんの家庭も、山上被告の家庭と同様に多額の献金をしていたという。山上被告の母親は、計1億円の献金をしたとされているが「うちも1億円ぐらいは献金していたと思う。印鑑や壺をいっぱい買って、それが原因で父とは離婚した」と、家庭崩壊について明かした。さらに「私の兄も幼少期から脳性まひで闘病生活を送っていた。病気の兄を持った山上被告には共感している」と共感を覚える「境遇」だったことを話した。
「献金したら幸せになるのではなく、『これを買わないと不幸になる』と言われて、どんどん買わされることが多かった。それはすごく辛かった」。
■「合同結婚式は絶対に嫌だった」
