■文化遺産としての食と、その伝わり方への懸念
イタリアの農相が「偽カルボナーラ」に激怒した背景には、自国の食文化を無形文化遺産に登録したいという強い思いがある。本場のものと違うものが広まってしまうと、価値が違った形で伝わってしまうことへの懸念があるとされる。
ベリッシモ氏は、国に合わせてローカライズして味を変えること自体は容認しつつも、偽物なのに「本場の味だ」と謳って販売するパッケージ内容が「誤解を招く」ことが問題であると指摘した。また、料理を味わうことは、調理中の香りや、誰かと一緒に食べるという行為も含めて「カルボナーラの文化」であると強調していた。
(『ABEMA Prime』より)

