出産と育児をめぐる2人目の壁とは?
【映像】かんだまさんの“意外な職業”(実際の映像)
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 東京都内に住むかんだまさん(35)は、夫と娘(3)の3人家族。子どもが遊ぶ間に夕食の準備に取りかかり、「働きながら子どもと一緒にいる時間をどう確保するかが課題」と語る。

【映像】かんだまさんの“意外な職業”(実際の映像)

 共働きで、この日は夫が仕事のため、「YouTubeを見たい」とせがむ娘に「もうちょっと食べてからじゃないとダメ」と注意しながら食事をした。

 子育てに奮闘する日々で、“2人目の子ども”を持つことに壁を感じている。「『生活に余裕ができたらいい』と結論づけたけど、今はお互いが仕事を頑張る時。そう思うと『この子以上にかわいがれるか分からなくなり、『2人目はいいか…』と思ってしまう」。

 アンケート調査でも「2人目の子どもを望む」と回答したのは33.3%で、過去最低の結果になった。背景には、晩婚化などによる年齢的・経済的な不安がある。かんだまさんは「子どもの選択肢を増やしたい。1人の方が子どもの『これしたい』を叶えてあげられる」と語る。

 また、「子どもには全力でやっている。だけど、なんで自分をおざなりにしないといけないのか」との思いもある。稼いだお金はファッションや、“推し活”にも使いたい。好きなアーティストのCDを大量購入し、「12月発売のアルバムは、ドーンと。12万円くらい。いつも癒やしをもらっている感謝を込めた」と話す。

 女性の社会進出が進み、家族のあり方も多様化した。子どもがいる世帯でも、かつて多かった子ども2人世帯は減り、一人っ子世帯が半分近くを占める。一方、政府の少子化対策では、子どもが3人以上いる世帯を対象に、児童手当の増額や、大学授業料の無償化などの支援を打ち出している。

 SNSでは「1人目から平等に扱えよ」「第3子まで考えることが難しいから第1子から強化しないと」などの声があがっている。『ABEMA Prime』では、「2人目の壁」について当事者らとともに考えた。

■2人目を望まない母
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