■“推し団地”ベスト3
これまでに500カ所以上の団地を訪問しているという吉永氏に、“推し団地”ベスト3を紹介してもらった。第3位は、千葉県松戸市の1960年に入居開始した「常盤平団地」。「『スターハウス』というY字型住棟が現役で活躍中。特徴ある外観から『団地の花』とも呼ばれている」。
第2位は、神奈川県横浜市の1970年に入居開始した「洋光台団地」。「隈研吾さんと佐藤可士和さんが監修してる。歩道橋がついていて、その下で人がくつろいだりできるようになっている」「団地はすごくベーシックでいいということを、今の人たちに受け入れてもらえるために仕立て直す、染め直すとか、そういう考え方で作り直している」。
第1位は、大阪府吹田市の1965年に入居開始した「千里青山台団地」。「団地って、真っ平らなところに建っているイメージがあるが、ここは元々、山のところに建っている。なので真っ平らにするのが難しいとかで、どうやって建てようかを工夫した。だから森の中にぽつんぽつんと建つ、軽井沢のようになっている」と解説した。
■団地の課題と再生
