■団地の課題と再生
団地の魅力が豊富にある一方、場所によっては課題も存在する。「住民の高齢化は昔からあるが、建物自体も老朽化している。また、最近大きく取り上げられているのは外国人居住者が入ってきていることだ」。
しかし、「この3つは団地に限らず、日本の住宅地で起きていることだ。また、全部の団地でこういう問題をクリティカルに抱えてることでもない」と補足した。
高齢化に対しては再生プロジェクトが進んでいる団地もあり、「大阪の堺の方の『茶山台団地』では、高齢化で空き部屋が多かったが、集会所を図書館として、お子さんが絵本を読みに行く場所になっている。そこにお母さんも一緒に行って、同じ悩みを共有するコミュニティができている」。また、住民の結婚を祝う「団地ウェディング」もあり、下落していた入居率が上昇し、団地に活気が溢れているという。
最後に吉永氏は、「団地が好きだと言っている人が当然住んでいるが、もうちょっと外側に広げて、家を選ぶ選択肢の中に入れてもらいたいなと思う」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
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