実は10月19日投開票の長崎県平戸市議選も、くじ引きで決着をつけた。定数18に22人が立候補。定数最後18番目の2人の候補が623票の同数になった。規定通りくじ引きが行われ、現職の池田稔巳氏が当選し、新人の森みちさと氏が落選となった。
森氏は「自分的にはやっぱり手応えは感じていた。まさかという気持ちだった」「くじ引きになった時点で、無力だったなという気持ち」と振り返る。
平戸市でのくじ引きは、候補者立ち会いのもと、1〜10の番号が書かれた棒を引き、「本くじ」を引く順番を決める「予備くじ」を行う。本くじでは、数字が小さい方が当選となる。 平戸市では候補者本人がくじを引いたという。
「池田氏が3番を引いた。僕が4番を引いて池田氏が当選となった」と語る森氏は、今後も活動を続け、4年後に再チャレンジしたいそうだ。「知らない人に声を掛けられて『森さんですか?』『惜しかったですね』とか。あと1票でも取れていれば、くじ引きになっていないので、そこは何を今さら言おうが、という感じだ」。
選挙の経験がある元衆院議員の宮崎謙介氏は、「当選した側は良いが、負けた方は納得いかない。しかも今回の神栖市のくじ引きは、本人がいない中で無機質に行われたため、納得感がない。本人が立ち会って、納得感があるようにそれぞれが引くなどの配慮が大事だ。選挙には“ウェット感”が大事になるため、その辺のシステムも見直す必要があるのかなと思う」との見方を示した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
この記事の画像一覧
