■夫婦のコミュニケーションで大事な3つのポイント

kaeka代表の千葉佳織氏、本間智恵キャスター
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 千葉氏は、夫婦のコミュニケーションにおいて大事な3つのポイントを挙げる。1つ目は「脱・伝えたつもり!」だという。

「何かを伝えた時に上手く伝わらないというのは皆が経験していることだが、そこですぐ怒るのではなく、1歩踏みとどまることが大事。そもそも伝えたことを忘れているのか、覚えているけれどいまいち納得ができていないのか、など伝わらない理由には様々な分岐があり、それによってアプローチが変わってくる。そもそも伝えたことを忘れてしまっていたのであれば、どこかに記録を残すとか一緒に考える時間を毎週設けるということができる。言われたけれど納得ができないという場合であれば、どうしてそう思っているのかの理由をもっと伝える必要がある。そういった原因分析が重要だと思う」(千葉氏、以下同)

 2つ目のポイントは「ポジティブな言葉や感謝は何度でも伝える」こと。

「やはり感謝はすごく重要だと思っている。毎日一緒にいると『ありがとう』と言うのが恥ずかしいと感じる人も多いが、ビジネスシーンでもプライベートシーンでも同様に感情をそのまま言葉にするとポジティブな雰囲気ができると言われている。『嬉しいです』『ありがとう』というとすごくポジティブな雰囲気になる。一方で、『怒っている』『悔しい』というとネガティブな雰囲気になる。感謝やポジティブな言葉は何度でもお伝えしてあげた方が、双方にとってメリットがある。どんなに些細なことでも良くて、ゴミを捨ててくれたとかお皿洗いをしてくれたとか、日常のちょっとしたところに対して、『〇〇してくれてありがとう』と伝える。何かしてくれてというのを言うとバリエーションがあって言いやすい。毎日ありがとうと言い続けるのは大変だが、行動を讃えるということが良いと思う」

 3つ目のポイントは「興味を持って相手の話を聞く」こと。

「コミュニケーションでは、“話す時間”と同時に“話を聞いてもらっている時間”も重要。人は話を聞いてもらえると、自分のことに興味を持ってもらえている、承認してもらえているという感覚になる。相手の話をただ聞いているだけだとすぐに終わってしまうが、質問をする、その話を深掘ることで、もっともっと知りたいんだという意思表示をしていって、相手からもっと話してもらう。このラリーを積極的に取り入れることが円満のコツだと思う。また、“質問”はやり方の部分で、根本的には『相手に関心がありますよ』という前向きな気持ちを持つマインドのところが重要だと思う」

(『わたしとニュース』より)

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