その後、東出は大仏の前で五体投地(両手・両膝・額を地面に投げ出して祈る礼拝方法)を行う多くのブータン人たちの姿を目にする。 現地の人々が「自分のためではなく、世界平和や生きとし生けるもののために祈っている」ことを知った東出は、信仰について深く考えさせられた様子で語り始めた。

「私は信仰がないから、『何だろう? 信仰って』と思ってたけど、この方たちは絶対信仰があった方が幸せ。五体投地しながらお願いして、心が豊かになるんだったら、生きがいはあった方がいいから」

 ただの観光ではなく、現地の人々の精神性に触れ、自身の人生観とも照らし合わせる。ブータンという国が持つ不思議な力が、旅人たちの心に静かな変化をもたらしているようだった。

 番組の最後には、次回の「完結編」の予告映像も。12日間の旅を終え、ひろゆきやくるまが帰国の途につく中、画面には「そう、この男以外は」という意味深なテロップが表示された。

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 映し出されたのは、一人ブータンの山奥に残り、野生のヤクの大群と並走して「走ってる! 走ってる!」と少年のような笑顔を見せる東出の姿。 さらに、現地の民家で「毎日幸せですか?」と問いかけたり、草原に寝転がって「最高すぎる」とつぶやいたりと、単なる観光の枠を超えて人生の真理を探求するような姿が切り取られていた。

 「東出はなぜ、旅を続けるのか?」 その問いかけと共に幕を閉じた今回の放送。完結編で明かされる東出の“延長戦”に、期待が高まる。

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