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【UEFAカンファレンスリーグ】レフ・ポズナン 1-1 マインツ(日本時間12月12日/ポズナン市立競技場)
マインツに所属する日本代表MFの川﨑颯太が、初ゴールから約10分後にPKを献上。天国から地獄のような展開、そしてまさかの判定に本人も呆然とした。
日本時間12月12日のUEFAカンファレンスリーグのリーグフェーズ第5節で、マインツはアウェーでポーランドのレフ・ポズナンと対戦。28分に川﨑の加入後初ゴールで先制するも、その約10分後に失点を喫して1-1のドローに終わった。
痛恨の同点ゴールは、待望の一発に嬉々としていた日本代表MFのファウルからだった。37分、マインツのゴール前に折り返しのボールが入ると、レフ・ポズナンのFWパブロ・ロドリゲスが右足で合わせた。このシュートはDFドミニク・コールがブロックするも前に弾くことはできず、ボールはペナルティーエリアの右に流れていった。
これをDFダニー・ダ・コスタがクリアしようとしたが、相手FWのルイス・パルマに当たってしまう。右ウイングバックで出場していた川﨑は、ボールを奪い返そうと足を出した。すると、パルマがボールを浮かせてきたため、川﨑の足がボールではなく相手の足に触れた模様。ボックス内で倒してしまったのだ。
スタジアムがどよめく中、川﨑は目を丸くして驚いている様子。マインツの面々は、クリアボールに反応した時点でパルマの手にボールが当たったと主張。現地解説も「川﨑のチャレンジの前に、パルマの手にボールが当たっている。しかも、川﨑の足が触れたかどうかも怪しい」と伝えた。
しかし、主審がVARと長きに渡りコミュニケーションを取った結果、判定は川﨑のファウル。レフ・ポズナンにPKが与えられた。これをFWミカエル・イシャクにパネンカで決められ、マインツは同点ゴールを許した。
ベンチスタートだった川﨑は、26分に右ウイングバックのDFシルヴァン・ヴィドマーの負傷交代に対応する形でスクランブル出場。そして、先制ゴールで期待に応えたが、同点ゴールを与えるきっかけを作ってしまった。
ただ、ドイツ紙『Bild』は、このシーンについて「ファウルを受けたパルマは明らかにハンドをしていた」と報道。マインツのウルス・フィッシャー監督は、前半を終えてロッカールームへ向かう途中で「ありえない判定だ!」と叫んでいたという。
2025年7月に京都サンガF.C.から海を渡った川﨑は、これがまだ欧州1年目。ハンド、接触の有無で納得のできない判定ではあっただろうが、経験として糧にしていきたい。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAカンファレンスリーグ)



