欧州の舞台でも攻撃力を発揮
そのままスピーディーかつ正確なスラロームで密集地を打開。カバーリングに来ていた3人目もかわして、相手陣内に向かって突き進んでいく。途中でレフ・ポズナンのMFティモシー・オウマに後ろからユニホームを引っ張られても動じることなく持ち運ぶと、センターサークル付近でDFミハウ・グルグルに今度は引っ張り投げ倒された。
クミグルにはすぐさま主審からイエローカードが提示されたが、「そうでもしないと佐野は止められない」というようなシーンだった。その力強さやコース取りの上手さは往年の中田英寿のようでもあった。
佐野の最大の武器はボール回収であり、守備力が注目されがちだ。しかし今回の中央突破のように、奪ったボールを縦に運ぶなど攻撃面もまさに日進月歩。ヨーロッパの強者が集うECLでも、その力は十分に通用しており、攻守万能ボランチとしての成長ぶりを感じさせるワンシーンだった。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAカンファレンスリーグ)



