“南米の優等生”チリで極右大統領が誕生へ 当選背景に外国人問題 「不法移民を強制送還」と主張 2025/12/15 18:15 拡大する 12月14日、チリで大統領選挙の決選投票が行われた。極右政治家といわれるホセ・アントニオ・カスト氏(59)が、現政権の後継である左派のジャネット・ハラ氏(51)を破り、2026年3月に大統領に就任することが決まった。【図解】ベネズエラからチリなど南米各国への避難人数 ここまでのカスト氏の得票率は約60%で、事前の予測通りとなった。勝利の鍵は、多くの浮動票が「強硬的な外国人排除策」に流れたことだった。豊富な鉱物資源から経済成長を続け、南米では比較的情勢が落ち着いている国チリで、極右の大統領が誕生する背景には、国境も接していないカリブ海に面したベネズエラ人の民族離散があった。 続きを読む