柴咲コウ主演のABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』第5話で描かれたのは、人気俳優・麻生秀人(鈴木一真)による性加害の被害者、平田莉子(茅島みずき)が事件直後から抱えていた複雑で深刻な心理の「裏側」だ。莉子の生々しい告白は、性被害者が直面する「心の防衛機制」と、社会的な圧力の中で告発を諦めざるを得ない非情な現実を浮き彫りにし、視聴者に戦慄を与えた。
大物俳優・麻生によって凌辱され、タクシー代を放り投げられて一人残された莉子。帰宅後、泣き崩れながらも何度も自分に言い聞かせたのは「大丈夫……大丈夫……」という自己暗示だった。「言い聞かせてないと、どうかなりそうだった」という言葉に、極限状態の心が滲む。
しかし、麻生やKODAMAプロからの連絡は来ず、さらに所属事務所からは「KODAMAプロと揉めたくない。面倒を持ち込むな」「色仕掛けして失敗しただけだろ?何が性加害だ」と怒鳴られ、被害者であるはずの莉子が徹底的に責め立てられるという残酷な仕打ちを受けた。
「心は空っぽ」解離がもたらした壮絶な心理

