ジャーナリストの青山和弘氏は、「オフレコ破りの是非は置いておいて、この官邸関係者は総理に直接、安全保障のことを進言する立場にある人が、どんな場所であっても『核保有すべきだと思っている』と言うのは、これまでの政府の方針と違うことを言っている」と解説する。
また、「とくに今、日中関係が緊張していて、中国は『日本は高市政権になって軍国主義化を進めている』と、やたらと宣伝戦を打って出ている時に、さらに餌をまくような話だ。『ほれ見たことか』と。中国の報道官も反応した」とも語る。
今後については、「高市総理の周辺でも『更迭すべきだ』との声は出ているが、高市総理は更迭を決断していないし、しない可能性もあり、判断が分かれる」とする。
一方で、「この官邸関係者も、ただ『核兵器を保有すべきだ』と声高に言ったのではなく、オフレコの内容を見てみると、『核を持つべきだと思っている』『最終的に頼れるのは自分たちだ』。こういう意見が、政府関係者や自民党議員にあっていいし、内心で思っている人も多数いるだろう」とも推測する。
「記者を前に発言している。重く受け止められても仕方がない」
