「与党入りして政策実現を」そんな狙いから与党入りした維新は看板政策を先送りされたあげく、反対していたはずの防衛増税では自民税調に迫られ、賛成に転じた。維新の幹部は「看板政策を先送りされて、防衛増税では賛成に回る。何のための連立政権入りだったのか。与党は辛いよ」と肩を落とす。大阪府議団などの大阪組はもっと辛辣だ。「うちの国会議員は子どもの使いか。何も約束守ってもらえないなら連立離脱かましてさっさと野党に戻ればいい」。

 吉村代表は大阪府知事という立場で国会議員に首切りを迫る定数削減を訴えても、自民のベテランたちには通じない。「なんでお前に言われないといけないんだ。国会関係ないやん」(自民党議員の大臣経験者)

 しかし、いまのところ高支持率をキープする高市総理から離れることもできず、まさに踏まれてもついていく「下駄の雪」になりつつある。

自民党は国民民主党に急接近
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