そうした中でも女性議員の数が増えてきて、女性初の総理大臣も誕生した。しかし田嶋氏は「もっと女性が増えないとダメ。高市総理をはじめ、まだ女性たちは男性に遠慮しているから女性の政策をやらない。だって、選択的夫婦別姓制度は“選択”だよ。国会に出されたのは30年前で、まだ議論している。結局、女性議員が男性議員に遠慮しているってことでしょう。家父長制というのは一番、女の自由にとって悪いこと。それを問いただす人はいないし、むしろ強化していくような女性議員が多い。変えていくためには女性議員の数を3、4割にして言いたいことが言える環境にしていくべき」と指摘する。
「今の女性議員たちは、言いたいことを言えない人が多いから、ただ女性ならいいというものではない。男性社会に過剰適用してしまった議員のことを『父の娘』と呼んでいるけど、男性から見ればいい子、ちょっと反逆精神があっても可愛いやつ。だけど、法案を作るときは、もっときちんと自分を持って、それを生かす、さらにそれを援護してくれる女性議員たちが多くないとダメ」
田嶋氏、政界を離れた理由を明かす
