■「合コン」が果たしていた“お膳立て”の役割

マコトさん“闇落ち”の理由
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 なぜこれほどまでに格差が広がったのか。独身研究家の荒川和久氏は、婚姻数のデータから、かつての「合コン」や「友達の紹介」が果たしていた社会的役割を分析する。

 「アプリ婚は増えているが、それ以上に『友達の紹介』が減っている。かつての合コンは、恋愛強者の人たちが、自分が女子と会いたいからお膳立てする場だった。でも、そこには必ず、リア充の友達という理由で恋愛弱者も呼ばれて、そこでお膳立てされていた。今のマッチングアプリは、お膳立てを全部排除してしまったので、自分で自分を売り込まなければいけない。恋愛弱者が一番苦手な、自己プレゼンを強いる場所に放り出された」。

 かつての合コンは、強者の恩恵を受ける形で弱者にも出会いのチャンスが回っていた。しかしアプリの普及により、出会いは完全に個人の能力に委ねられる個人戦となり、非モテキャラの救いだったものが消滅したという。

■脱・非モテへの挑戦。努力で攻略できる余地はあるか
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