1991年にSMAPの最年少メンバーとしてデビューした香取慎吾は当時11歳だった。以降、アイドルとして歌、芝居など幅広い仕事をこなしながら、数々のバラエティ番組に引っ張りだこの存在となった。
香取がいると番組に安定感が生まれるというのは、多くの人が感じていることだろう。どこから見ても楽しめる全方位的な魅力を有している。そんな香取がバラエティ番組を作る上で大切にしていることは何か。
「そういう終わり方を迎えるのがバラエティ番組」
――2023年に「ななにー 地下ABEMA」がスタートし、2025年12月28日に配信100回目を迎えました。
香取慎吾(以下、香取):うれしいです。どのくらい放送したとかそういうのは、あまり気にせずにいつもやっているんですけど「100回続いた」と聞くと、やっぱり区切りの数字だと感じます。
番組が始まったからには末長く続けたいと思っているんですけど、バラエティ番組って「さあ、こんな番組が始まりました! みんなで頑張りましょう!」と言ってから3ヶ月で終わってしまうこともあります。一方で「気づいたら30年やってました」みたいな番組も。これって結構特殊な作り方だと思うんです。
ドラマや映画、舞台なんかは、クランクアップや千秋楽が決まっているじゃないですか。そこに向かってみんなで走る切るお仕事ですよね。
――そうですね。
香取:これまで自分が携わったバラエティ番組が終わってしまって、辛い思いをしたこともたくさんあります。そんな中、「ななにー 地下ABEMA」は出演者、スタッフの皆さん含めやる気満々だし、すごくいい番組だと思うけど、いつの日か急に「来月で終わりなんです……」と、言われることがあるかも。僕らはそういう終わり方を迎えるのがバラエティ番組だと知っています。これまでいろんな経験をしてきたからこそ、今はもう楽しんで収録をしているし、数字なども気にせずにやっています。
ただ数字を気にせずに続けられていること自体、良いことだと思うんです。区切りとして“100回もできた”といううれしさはあるし、そしたら“次は200回を目指します!”と言うけれど、これからも「今日の収録長ぇなぁ(笑)」などと言い合いながら、いつも通り楽しく撮影する現場を大切にしたいです。
――「ななにー 地下ABEMA」ではSNSを賑わす数々のゲストが登場しています。香取さんのこれまでのキャリアを見ても、新たな番組の作り方だと思います。
香取:そうですね。ありがたいことに視聴数が好調のようで、先日収録に行ったら、高級焼肉弁当が置かれていました。何の気なしに現場に入ったら「焼き肉弁当です! こないだの配信がすごく好調だったので!」と言われて、活気があっていいなと思いました。
SNS活動を芯にしている方々をゲストに迎えて、番組になったものが、たくさんの人に見てもらえているというのはうれしいですね。元々、僕らも「72時間ホンネテレビ」(2017年配信)からSNSを始めて、上手くいかないこともたくさん経験しながら、約8年が経って結果として実ってきている感じがします。

