■「日本の接客の素晴らしさをオンライン化して、いろんな人たちに届けていく」

清水正大代表
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 実業家の岸谷蘭丸氏は「どこが1番の強みなのかが、まだ分かりかねてる。みんながAIを使うのは、現状その眼鏡屋を探すところだ。対して、これはその店舗のウェブサイトが客に対しての案内だと思うから、使うのかな?って思った」と指摘した。

 これに対し清水氏は「音声AIを『みんなが絶対使います』と思って、作っているわけじゃない。今までちょっと相談したいみたいなことができなかった。あるいはチャットで入力して相談できるが、言語化できないといけない。それが苦手な方々や、とにかく電話してぱっと聞きたいみたいな方々は、世の中ではまだマジョリティでいると思っている。そういう方々が、たったワンクリックで繋がって、すぐに相談できる新しい体験には、すごい貢献できると思ってる」と答えた。

 コラムニストの佐々木俊尚氏は「雑な質問でもちゃんと答えてるのがすごい。いわゆるプロンプトエンジニアリング的なところを必要としない、AIの方向性を追求されてる感じがした」と分析。清水氏は「声ってみんな考えずに喋ってるので、すごい適当なこととかも言われるし、できてないことを拾い上げて、そこから何か意思決定に繋げていくためのサポートができるのは、日本の接客の素晴らしさだと思う。それをテクノロジーでオンライン化して、いろんな人たちに届けていくことをやりたくて作っている」との想いを語った。

■2026年はフィジカルAI元年へ
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