■「法治国家の崩壊」と被害者の尊厳
一方で、晒し行為に対して警戒心を示したのが、タレント・あおちゃんぺ氏とコラムニスト・小原ブラス氏だ。あおちゃんぺ氏は、「晒した人も加害者になってしまう。いじめも晒しも私は犯罪と見ている。そうなると、どっちも加害者のはずなのに、なぜか晒しの方だけは『いいよね』という感じになっているのが不思議。犯罪を抑止するために犯罪をしていいとなると、もう法治国家が機能しなくなる」と訴え、第三者が「何も知らない外野が決めて拡散するのはいかがなものか」と述べた。
小原ブラス氏は、拡散が「被害者のため」という名目で行われることの矛盾を突く。「拡散されている動画の中に被害者の子も顔が映っていて、僕なら自分が殴られていじめられている映像があんなに拡散されるのは、いくら自分のためを思ってやられているとしても嫌だ」と被害生徒の心情を慮った。さらに、「自分が殴られている映像が一生ネットに残っているのが耐えられないという人もいると思う」と、デジタルタトゥーが被害者に与える永続的な苦しみを警告した。
■専門家が指摘する「捜査へのマイナス」と「教育の役割」
