■犬山氏は今後育休を取得する人々への影響を懸念
この問題に対し、エッセイストの犬山紙子氏は「難しいなと思いつつ、街の方の声は納得する。現場からしたら、戻ってくると思って頑張ってきたという人たちがいて、(もらい逃げを)否定的に思うのは、そうだなと思う。ただ、いかなる時にどんな事情が降りかかるかわからない側面もある」との見方を示した。
さらに、犬山氏が懸念するのは今後育休を取得しようとする人々への影響だ。「これから育休を取る人が、『どうせこの人戻ってこないんでしょ』という目で見られることで、言い出しにくい、取りにくいとなってしまう。また、これが問題になって、育休の払い戻しのような制度になってしまったらすごく使いづらい制度になってしまう。せっかく育休制度が男性にも普及してきている状況でこういうことが出てしまうと…」と影響を危惧した。
一方で、投稿主を擁護する意見もあった。「育休中のトピ主に対して会社が負担するお金はゼロです。転職後、育休手当の財源である雇用保険は払うんだから、制度の悪用でもなんでもない」「環境の悪いギスギスした職場が多いのかもしれません」「転職するな、迷惑という人たちは1つの会社に固執しすぎだと感じます」(発言小町より)
犬山氏は「この意見もすごく大事だと思う。そもそも“辞める権利”というのはみんなにあって、辞めてはいけないということでは絶対にないと思う」と語った。
さらに、個人のモラルだけでなく組織側の体制についても言及し「いつ誰が辞めるかもしれないから、本当は会社側がそこをフォローできると良い。ただ、それを中小企業に求めるのかという点もある」と、解決の難しさをにじませた。
(『わたしとニュース』より)
この記事の画像一覧
