元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は、恭暉さんのスマホと漫画が発見された橋の上で、“現場検証”を始めた。母親は「説明があったのは、ここ(橋の欄干)に足跡があるって言われた。『息子さんは死んでいると思いますよ、お母さん』って(地元警察に)言われた」「足跡もあるし、(ここから飛び込んだのではないか)みたいな」と話す。

 橋の欄干に付いた足跡は、恭暉さんの足跡なのか。秋山氏は実際に欄干を跨ぎ、「普通はこういって、絶対両方(足を)つけないとあかん」と推測する。「1カ所しかなかった。指摘されたのは」と母親が証言。

 行方不明となった当日、恭暉さんが履いていたサンダル。同じものの靴底を確認した秋山氏は、「(靴底の模様は)ひし形のブロック。現場にあったのは横線。そもそも裏底が違う。これは大きい進展。恭暉さんが橋を乗り越えたのではない」と推理する。

 となれば、橋の上に置かれたスマホと漫画は、どういうことなのか。橋は港から徒歩15分の距離で、車のほか、歩行者なども通行できる。秋山氏は「『犯人が置く』はあまり考えられない。バレてしまう、発信記録で。となったら息子さんが、車で拉致されてここ通るときに『やばい』と思って、SOSで捨てたのではないか」と考える。

 母親によれば、恭暉さんのスマホは元々ひび割れていたが、返却されたスマホに新たな傷は見当たらなかったという。「わかった、本に挟んだんだ。漫画本にスマホを挟み、車から捨てたら、そんな傷もないし、(本とスマホが)分かれて。ちょうどこのくらいの(距離感で)。そういう可能性もある」(秋山氏)。

 鍵を握る、恭暉さんのスマホだが、中身を開示することは認められていない。しかし12月の放送の後、事態は動いた。「(恭暉の)携帯をもう1回預からせて下さいということで、倉敷警察署にこれから出す」と明かす母親に、秋山氏は「解析した段階で謎は解けると思う。間違いなく」と返した。

失踪前日にXに投稿していたことが明らかに
この記事の写真をみる(9枚)