■「左の聴力が落ちている」と言われた当事者

ほげさん(29)
拡大する

 ほげさん(29)は、学生時代にイヤホンを常用していたが、25歳でイヤホン難聴と診断された。「学生時代に一番イヤホンを使っていたが、社会人になって通勤の行き帰り20分程度しか使わなくなった。しかしある朝、起きると耳鳴りが止まらない状態になった」。左耳だけで音楽を聴くと集中できたとして、大音量で聞いている自覚はなかったそうだ。

 耳鳴りを感じた後は、「病院で検査をすると、左の聴力が落ちていると言われた。突発性難聴と同様の治療を行ったが、2週間たっても耳鳴りが続いた。外傷のように誰かに伝わる症状ではなく、家族や友達に言ってもピンとこない。ストレスで精神的につらい中で生活していると、今度は左耳が聞こえなくなってきた。人の声の周波数が聞こえない状態になったが、すぐに病院へ行ったこともあり、正常に戻った」と語る。

 しかしながら、イヤホン難聴については、「治っていない状態で、医師からは『治らない』と言われた」そうだ。「『耳の中にある有毛細胞がなくなると、聞こうとして耳鳴りがする』と説明されたが、その有毛細胞が治らない。4000ヘルツ周辺を中心に、少し聴力が落ちていると確認できたが、生活の中で声の聞きづらさや聞き返しは特にない。耳鳴りは続くが、コミュニケーションをする上では、以前と変わらない状態だ」。

■「ノイキャンは使った方がいい」「骨伝導は遮蔽がない影響で音が大きくなりがち」
この記事の写真をみる(8枚)